最近ジャケ買いして、これは要チェックだ…!と思った作品。
スエカネクミコ著『放課後のカリスマ』小学館IKKIコミックス1・2巻同時発売。
歴史上の偉人のクローンのみが集まる学園に、ただ一人「非クローン」として在籍する主人公。
反クローン派による暗殺計画。
学園の教師や理事長でさえも、クローンを利用した不穏な動きを…
という、なにやらキナ臭いサスペンス要素が一杯な、学園SF作品です。
この作品の何が私を唸らせたかというと
同人誌の二次パロディ的な、読者の暗黙の了解による、巨大なバックボーンの共有です。
誰もが知る「偉人」のクローンという設定のお陰で、例えどれだけ登場人物を増やしても
キャラクターのバックボーンや性格設定に関する説明が、大幅に簡略化できるんですね。
その分、複雑な物語の構築にページを注力できる。これは強味です。
絵柄も、作品に合っていてイイ。緩急のつけ方が巧い。
今後の展開次第ではありますが、楽しみな作家がまた一人増えました。
コメントをお書きください