本日、2度目の原型チェック。リテイク出した、ピアスの形状確認です。
フープからぶら下げる、チャーム状に仕上げて貰う予定なのですが
あの…ええと…私…石を吊り下げるバーの部分は
細い円柱状にするよう、指示していました…よ、ね?
でもこの形って…楕円柱ではないのですか???
(正面から見ると細いが、横から見ると平べったい形)
円と楕円って、似て非なるものだと思うんだけど…。
この点を指摘したところ、前回の原型チェックは不在で立ち会えなかった
担当アドバイザーが、「初耳!」って顔をしてました。(ええ~?)
なのに、「強度的にはこちらの方が~」なんて脊髄反射的な回答をしているあたり
まったくもって、信用ならん。
突き詰めてみたところ、私の要望を復唱していた筈のデザイナーが
工房には伝えていなかった、という事が判明。
もちろん不在にしていたアドバイザーも、知る故がありません。
顧客の要望どおりに試作した結果、楕円柱の方が強度や仕上がり的に良かった
というのなら、納得のいく話ではあるし、プロの意見を尊重する。
ただ例えそうであったとしても、事前に断りの一言はあってしかるべきだし
ましてや、こちらの指示が全く伝わっておらず、店側の都合で制作を進められたなら
これは決してオーダーとは言いませんよ。と、理詰めでこんこんと説教コースです。
ただ、いつまでも怒っていてもしょーがないので
頭を切り替え、現実的な話を進めることにする。
円柱で同等の強度に仕上げた場合、概算として、どれくらいの太さになるのか。
楕円柱との比較を、イメージではなく、明確な数値で出すように指示。
その結果に納得させてくれれば、現行どおりの形状でGOサインを出しましょう。
と、落としどころを提示しました。
工房からの試算結果が速攻で届き、楕円柱の太い部分で1.25mmだったのが
円柱だと1.3φは必要との回答。本当かどうかは怪しいもんだが…。
(だって、実際に触った1.0φでも充分硬くて、楕円柱の試作品より強度が高い印象だった)
1.0φでさえ微妙に太いな~と思っていたところが、1.3φ!!!
それはあり得ねー(笑;)
見本の棒が届けられましたが、耳からぶら下げるなんて絶対ムリ!嫌っ!
な太さでありました。
…なので試作どおり、楕円柱のままで制作を進めて頂くことに決定です。
私は一度OK出したものについては、後からグダグダ蒸し返したりなんてしないから
そこは安心するがいいよ~。
お会計の手続き等々を進めている間に、担当アドバイザーと話をしていたのですが
追加購入した石の選択にしても、0.1mmに拘るところも
普通はさほど気付れかない程度の違いで、そんな顧客に初めてお目に掛かったと(笑;)
(ま。どこまで本当か分からないけれども、若い人だから経験値は低そう…)
えー、そうかな。肉眼で見ても、明らかに違うじゃない?
購入しなかった方のダイヤモンドは、黄色味がかってたし
タンザナイトの方はというと、(色は濃かったけど)カットが良くなかった。
顔周りに持ってくるものは目立つからね。
円柱の太さなんて、0.1mmも違えば全く仕上がりが変わってしまうよー。
ジュエリーは一時期ハマって、最高級のものを展示会で見まくったからねぇ。
場数だけは踏んでるから、いつの間にか目が肥えてたのかも知れないな。
途中、色々とケチがついちゃったけれども
散々やり取りした分、スタッフ全員が本気モードを出してくれたっぽい。
絶対に最高の仕上がりにしてみせます!って言っておりました。
信じるからねー。がんばってくれよー。
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