作・演出/三谷幸喜のお芝居『国民の映画』を観てきました。
1940年台に於けるドイツ・ベルリン、ヒトラー内閣がプロパガンダのために作った
宣伝省の初代大臣・ゲッベルス主催のホームパーティーが舞台という
三谷作品にしては、かなり重厚なお芝居でした。
もちろん笑いのエッセンスも散りばめられておりましたが、なにしろテーマがヘヴィだ…。
しかし、イイ! とても良い作品でした。やっぱ三谷幸喜は、スゲェ。
役者さん達の演技も、素晴らしいなあ~。
表現の場を確保する難しさと、芸術を愛する表現者として、何を成すか。
青少年健全育成条例の改悪を始めとし、表現の自由・言論の自由が脅かされそうな
なにやらキナ臭い最近の世の中ですので、つい、二重写しな感覚にもなっちゃいますね…。
ところで今回の森ノ宮ピロティホール。
外観はまるでどこかの公民館(笑)ですが、劇場スタッフが素晴らしい働きぶりです。
観劇人口ってどうしても女性比率が高いので、いつも女子トイレが混雑しがち。
一部男子トイレを、臨時女子トイレとして転用されていたのですが
(真ん中をアコーディオンカーテンで仕切って、半分だけ♀トイレにしてる!画期的!)
職員が列整理と、混み具合を見ながら入るトイレをテキパキ誘導していて
すごい勢いでトイレ列を捌いているんですよ。
開演前には場内アナウンスだけでなく、肉声で携帯やカメラ使用不可の案内なども行い
それが、きちんと声が通ってるの。
なんか好感の持てる劇場でしたねー。
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